秋、学食からバス停まで歩く途中、キンモクセイのにおいがする。 「キンモクセイの香水があったら売れると思うな」傍らの友人はそう言った。僕はそうは思わないが、彼は秋が来る度にこのささやかな思いつきをつぶやくのだ。彼はキンモクセイが好きだった。 …
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